20年ぶりの完全新作、令和に蘇る「バッサリ感」

『鬼武者 Way of the Sword』は、瘴気に覆われた京都を舞台に、宮本武蔵が異形の「幻魔」と斬り結ぶ剣戟アクションだ。

2006年の『新 鬼武者 DAWN OF DREAMS』以来、家庭用ゲーム機向けとしては約20年ぶりとなるシリーズ完全新作。かつての「バッサリ感」を受け継ぎながら、現代的なパリィアクションへと大きく進化させている。

異形の京都を駆ける宮本武蔵

舞台は江戸時代初期の京都。瘴気によって不可思議な姿へと変貌した街で、「鬼の篭手」を身につけた宮本武蔵が、この世ならざる怪異「幻魔」と戦っていく。

主人公・武蔵のフェイスモデルには、世界的なサムライスターとして知られる三船敏郎氏を起用。血や泥にまみれながら荒々しく戦う、新たな宮本武蔵が描かれる。

発売直後から評価も高く、Steamでは同時接続プレイヤー数4万4000人を突破。Steamユーザーレビューも記事執筆時点で「非常に好評」となっており、約20年ぶりの新作として好調なスタートを切った。

遊びの核は「受け流し」と「弾き」

本作の中心となるのは、敵の攻撃を捌く「受け流し」と、攻撃を弾いて「力動」ゲージを大きく削る「弾き」を軸にした剣戟アクションだ。

受け流しは成功すると敵を大きく怯ませられ、発動時には一呼吸置けるような間が生まれる。一方の弾きは隙が少なく、より攻めを継続しやすい。さらに力動を削り切れば、大ダメージを与える「崩し一閃」へとつなげられる。

シリーズおなじみの「一閃」や、倒した幻魔から魂を吸収する「鬼の篭手」も健在。敵の攻撃を見切って捌き、そのまま反撃へ転じるテンポの良さが、本作ならではの「バッサリ感」を生み出している。

国内外のレビューでも剣戟部分への評価は高く、戦闘の手触りや爽快感は本作最大の長所として挙げられている。

気になるのは、戦闘以外の部分

一方で、評価が割れているのが探索やサイドコンテンツだ。

アイテム収集や強化素材集めが作業的になりやすいことや、一部の探索・サイド要素の単調さを指摘するレビューもある。剣戟の完成度が突出しているぶん、それ以外の部分との落差を感じるプレイヤーはいるだろう。

IGN JAPANも、さまざまな欠点を指摘しながら、それでもパリィアクションの爽快感を極めて高く評価している。戦闘の完成度が、本作の弱点を押し切っている作品と見るのが近そうだ。

剣戟アクションに飢えているなら

『SEKIRO』や『仁王』のように、敵の攻撃を見切り、刀で受け、反撃する瞬間に快感を覚える人なら、かなり相性のいい一本だろう。

20年を経て帰ってきた『鬼武者』が、「バッサリ感」を現代の剣戟アクションとしてどう作り直したのか。

刀で戦うことそのものが気持ちいいゲームを求めているなら、チェックしておきたい作品だ。