友達と歩くだけで、なぜこんなに笑えるのか――最大12人で世界を旅する協力型アドベンチャー『Big Walk』
『Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!〜』を手がけたHouse Houseの新作『Big Walk』は、2人から最大12人で広大な世界を旅する協力型アドベンチャーだ。
2026年8月4日にPanicから発売。通常価格は2,300円で、8月18日までは発売記念セールにより1,725円で販売されている。異なるプラットフォーム(PS5、Switch2でも発売中)の友人と遊べるクロスプレイにも対応している。

世界観と遊びの核
舞台は、チャレンジやパズル、さまざまな発見が待つ広大な世界。プレイヤーは仲間と相談しながら道を探し、自分たちのペースで旅を進めていく。
探索では、無線機、レーザーポインター、双眼鏡、拡声器、発煙筒、ホワイトボードなど、さまざまな道具を使用する。時には言葉を使えない状況に置かれ、指差しや手振りといったジェスチャーで意思を伝えなければならない。
本作を特徴づけるのが、距離や地形によって聞こえ方が変化する近接ボイスチャットだ。離れれば声は小さくなり、廊下では反響し、壁越しではくぐもって聞こえる。無線機を通せば、声には独特の雑音が混じる。
円滑に話せることだけでなく、声が届かないことや、言葉を使えないことまでコミュニケーションの遊びへ変えている。

忙しすぎず、何もなさすぎない
近年の協力ゲームには、次々と作業をこなす忙しい作品と、明確な目的を持たず交流を楽しむ作品の両方がある。
『Big Walk』はその中間に位置する。島を自由に散策できる一方で、各地には協力して解くパズルや仕掛けが用意されている。失敗を厳しく罰する戦闘やゲームオーバーはなく、それでも仲間と相談する理由は絶えない。
レビューでも、シュールな笑いや子どもの頃の冒険を思わせる感覚、仲間と旅を終えた際の感慨が評価されている。単発の騒動を繰り返すパーティゲームというより、同じメンバーで一つの旅を共有する、キャンペーン型の協力ゲームに近い。
一方、発売直後のSteamレビューでは、ゲーム音とボイスチャットを個別に調整できないことや、仲間の声が聞こえにくいことへの不満も見られる。本作はゲーム内音声を遊びの中心に据えているだけに、音量設定の不足は軽視できない問題だ。

どんな人に向いているか
本作に向いているのは、気心の知れた友人と会話しながら、数時間の旅を一緒に進められる人だ。
効率よくパズルを攻略することより、道に迷ったり、仲間を見失ったり、くだらない行動に時間を使ったりすることを楽しめるグループほど、本作の魅力を引き出せるだろう。
反対に、ソロプレイを中心に遊びたい人や、知らないプレイヤーとの自動マッチングだけで完結するゲームを求める人には向いていない。
『Big Walk』が描いているのは、島を攻略する冒険ではない。
友達と歩き、話し、迷い、笑った時間そのものを、一つの冒険へ変えるゲームだ。