PCを使う人なら避けては通れないタイピング。慣れない練習を遊びに変えてくれる「タイピングゲーム」は、Steamでも一大人気ジャンルとなっています。

画面に出てくる単語をただただ打ち込むゲームだけでなく、今では多種多様な作品が登場。ゾンビをタイピングで撃退するサバイバルホラーから、パチスロ演出と融合した怪作、「Vtuberにクソコメを送り続けるだけ」という斜め上のゲームまで、「打つ」ことをとことん遊びに変えた作品がそろっています。

本記事では、王道のタイピングアクションから「なんでこれ作った!?」と言いたくなるド変化球まで、Steamで遊べるタイピングゲームを10本厳選しました。価格やSteamトレンドでのレビュー評価(★5点満点)もあわせて紹介するので、あなたの指がうずく一本がきっと見つかります。

目次


①『Glyphica: Typing Survival

押し寄せる敵の頭上に浮かぶ単語をひたすら打ち込んで撃退する、“ヴァンパイアサバイバー系”のタイピングゲームです。武器やアップグレードを組み合わせるローグライト構造で、「もう1回だけ」が止まらなくなる中毒性が最大の魅力。

タイピング速度がそのまま火力になる設計なので、遊べば遊ぶほど指が鍛えられます。キーボード以外にコントローラーでも遊べるのもポイント。現在は早期アクセス中で、アップデートも定期的に行われています。

価格 1,000円 | レビュー評価 ★4.4 | レビュワー平均プレイ時間 約20時間 | 日本語対応 対応(インターフェースのみ/入力は英単語) | プレイスタイル シングル | 開発元 aliasBLACK | パブリッシャー aliasBLACK, Squeaky Wheel | 平均実績解除率 3.9%(3/68) | フォロワー数 11,457人 | 発売日 2024年10月10日


②『TYPECAST

弾幕シューティングとタイピングを融合させた、硬派なアーケードスタイルの一本です。左手でキーを打ちながら、右手のマウスで弾幕を避けるという操作が特徴で、左脳と右脳を同時に酷使する感覚がクセになります。

見た目はヴァンサバ風ですが、永続強化やローグライク要素はなく、純粋な腕前だけでスコアを競う設計は古のゲーセン文化を感じさせます。スローモーションやボム、パリィといった駆け引きもシンプルで、1プレイの密度が濃いスコアアタック型。580円でストイックな上達の快感を味わえます。

価格 580円 | レビュー評価 ★4.5 | レビュワー平均プレイ時間 約26分 | 日本語対応 対応(インターフェースのみ) | プレイスタイル シングル | 開発元 Gutter Arcade, Mecha Studios | パブリッシャー Gutter Arcade, Official Electric | 平均実績解除率 3.8%(1/20) | フォロワー数 730人 | 発売日 2023年11月8日


③『Typing Break

キー入力がそのまま弾幕となって画面に展開される、タイピング×弾幕ローグライクです。速く正確に打つほど火力が上がり、数十種類のエレメント(属性)の組み合わせで毎回違うビルドが楽しめます。連打が決まったときのエフェクトの爽快感は格別です。

入力した単語に応じた「属性」の要素があり、「WATER(水属性)」に「FLAME」を重ねると蒸発反応が発動するなど戦略性が高いのもユニーク。英単語のボキャブラリーを鍛えられる英語トレーニングモードも搭載しており、「遊びながら英語の練習もしたい」人にもおすすめです。

価格 1,000円 | レビュー評価 ★4.2 | レビュワー平均プレイ時間 約4時間 | 日本語対応 対応(インターフェース・字幕) | プレイスタイル シングル | 開発元 Tholus | パブリッシャー Tholus, Gamirror Games | 平均実績解除率 13.9%(5/37) | フォロワー数 835人 | 発売日 2026年1月27日


④『The Chef's Shift

注文取りも調理も配膳も、レストランのすべてをタイピングでさばく「タイピング版オーバークック」。世界の料理をテーマにした6つのレストランを舞台に、ネズミの乱入や無礼な客といったカオスな妨害をかいくぐりながら、ひたすらキーを叩いて店を回します。

ポップな見た目に反して、マフィアが絡むピリッとしたストーリーも好評。Steamトレンドでも★4.8の高評価で、「タイピングゲームで一番ハマれる一本を」と聞かれたら、まずこれを挙げたくなる完成度です。

価格 1,500円 | レビュー評価 ★4.8 | レビュワー平均プレイ時間 約13時間 | 日本語対応 対応(インターフェース・字幕) | プレイスタイル シングル | 開発元 Panitia GameDev | パブリッシャー Catoptric Games | 平均実績解除率 41.7%(14/34) | フォロワー数 4,672人 | 発売日 2025年4月1日


⑤『Blood Typers

移動も戦闘もアイテム管理も、すべてキーボードのタイプだけで行う本格サバイバルホラーです。呪われた映画スタジオを舞台に、初代バイオハザードを思わせる「限られた資源・施錠された扉・インベントリのやりくり」をタイピングでこなしていきます。

自動生成されるマップで毎回展開が変わるうえ、ゲーム難易度とタイピング難易度を別々に設定できるので、腕前を問わず遊べるのが嬉しいところ。最大の特徴は最大4人のオンライン協力プレイで、近接ボイスチャットで叫びながらゾンビの群れをタイプで迎え撃つ体験は唯一無二。「友達と遊べるタイピングゲーム」という貴重な枠としてもおすすめの良作です。

価格 1,442円 | レビュー評価 ★4.6 | レビュワー平均プレイ時間 約14時間 | 日本語対応 対応(インターフェース・字幕) | プレイスタイル 協力プレイ | 開発元 Outer Brain Studios | パブリッシャー Outer Brain Studios | 平均実績解除率 6.3%(1/23) | フォロワー数 9,201人 | 発売日 2025年2月21日


⑥『Dyping Escape

不気味な「目玉」の指示に従って言葉を打ち込むうちに、入力した言葉が現実に影響を及ぼしはじめる……という「タイピング×メタフィクションホラー」の異色作です。グロやジャンプスケアに頼らず、第四の壁を越えてくる演出とじわじわ迫る不穏さで魅せるタイプの恐怖が味わえます。

元は50万プレイを超えたフリーゲームで、本作はそのパワーアップ版。謎のネコの存在やスコアシステムなど、遊び心も忘れていません。約2時間とコンパクトにまとまっているのでホラーが苦手な人でも完走でき、タイピングゲームの物語表現としての可能性も感じさせる一本です。

価格 1,100円 | レビュー評価 ★4.5 | レビュワー平均プレイ時間 約2時間 | 日本語対応 対応(インターフェース・字幕) | プレイスタイル シングル | 開発元 Heaviside Creations | パブリッシャー PLAYISM | 平均実績解除率 66.1%(4/6) | フォロワー数 2,004人 | 発売日 2026年3月14日


⑦『NEEDY GIRL OVERDOSE タイピング オブ ザ ネット

承認欲求モンスターな女の子が最強の配信者を目指す人気ゲーム『NEEDY GIRL OVERDOSE』の公式スピンオフ作品です。オーソドックスなタイピングゲームながら、登場する単語がすべて「ネットスラング」というのが最大の特徴。

懐かしの2ちゃんねる用語から近年のネットミームまで幅広いネット知識が試されるほか、英語や中国語のネットスラングを日本語解説付きで学べるモードも搭載しています。ボリュームは440円という価格相応でやや控えめですが、古来からのネットミームに自信ニキにはぜひ遊んでほしい一本です。

価格 440円 | レビュー評価 ★3.6 | レビュワー平均プレイ時間 約3時間 | 日本語対応 対応(インターフェース・字幕) | プレイスタイル シングル | 開発元 WSS playground, mumimumi, veryOK, Atree, kabocha renga | パブリッシャー WSS playground, Alliance Arts | 平均実績解除率 30.2%(2/7) | フォロワー数 3,429人 | 発売日 2025年1月21日


⑧『Vtuberにクソコメを送るタイピングゲーム

架空のVtuber「南宝ゆいあ」の配信に向かって、制限時間内にひたすらクソコメを打ちまくるという、シュールすぎる設定のタイピングゲームです。フルボイスの配信リアクションに笑いながら、気づけば指は真剣にキーを叩いているという不思議な体験ができます。

レビューでも「SNSやライブ配信で問題発言しそうなときにこそ遊ぶべき」といった声が挙がっており、ネット時代のストレス発散としての効能もあるかもしれません。開発者自ら「ゾンビを撃つゲームと同じフィクションとしてのエンタメであり、現実の誹謗中傷を推奨するものではない」と明言しているとおり、あくまでゲームとしてお楽しみください。

価格 500円 | レビュー評価 ★4.4 | レビュワー平均プレイ時間 約1時間 | 日本語対応 対応(インターフェース・フル音声・字幕) | プレイスタイル シングル | 開発元 PUGELLAGAMES | パブリッシャー PUGELLAGAMES | 平均実績解除率 -(実績なし) | フォロワー数 - | 発売日 2025年8月22日


⑨『ぱちぱちタイピング

パチンコ・パチスロの抽選演出とタイピングを融合させた、唯一無二の国産インディーです。そもそも抽選に当たらないとタイピングタイムが始まらないという本末転倒な仕様で、気が付くとタイピング時に謎の脳汁が出るようになります。

出題されるのはパチンコ・スロット業界用語400語以上で、すべてに解説辞書付き。打てば打つほどギャンブル用語に詳しくなるという、実用性があるのかないのかわからない学習効果もじわじわ来ます。

価格 333円 | レビュー評価 ★5.0 | レビュワー平均プレイ時間 約3時間 | 日本語対応 対応(インターフェース・フル音声・字幕) | プレイスタイル シングル | 開発元 ほんわかふわふわ | パブリッシャー ほんわかふわふわ | 平均実績解除率
69.6%(24/35) | フォロワー数 - | 発売日 2025年12月15日


⑩『Berserk or Die

タイピングゲームというよりは、タイピングの概念を破壊するタイプの作品です。本作の操作方法は、ずばり“キーボードを叩きまくる”こと。押したキーの位置で攻撃方向が変わり、同時押しで攻撃範囲が広がるという操作システムで、左右から迫る敵を薙ぎ払い討伐数を競います。

パブリッシャーはあの『Vampire Survivors』のponcleレーベルという意外な血筋で、気軽に楽しめるゲーム性は折り紙付き。正確に文字を打つタイピングゲームに疲れたら、正確さを捨てて咆哮とともに叩く本作で気分転換してみてください。ただし、キーボードの耐久性にはご注意を。

価格 399円 | レビュー評価 ★3.8 | レビュワー平均プレイ時間 約6時間 | 日本語対応 対応(インターフェース・字幕) | プレイスタイル シングル | 開発元 Nao Games | パブリッシャー poncle presents | 平均実績解除率 9.1%(9/103) | フォロワー数 - | 発売日 2025年6月9日


まとめ

今回は、Steamで遊べるちょっと変わったタイピングゲーム10選をご紹介しました。

  • がっつりやり込みたい人 → Glyphica: Typing Survival、The Chef's Shift、Blood Typers
  • アーケード感覚でスコアを競いたい人 → TYPECAST、Typing Break
  • 短時間で濃い体験がしたい人 → Dyping Escape
  • ワンコインでネタ的に楽しみたい人 → Vtuberにクソコメを送るタイピングゲーム、ぱちぱちタイピング、NEEDY GIRL OVERDOSE タイピング オブ ザ ネット、Berserk or Die

タイピングゲームは「上達がそのまま強さになる」ジャンル。遊んでいるうちに仕事や勉強のタイピングまで速くなる、というおまけ付きです。気になった作品があれば、ぜひSteamストアでチェックしてみましょう。


執筆者:たろちん(@tarochinko

ライター、ゲーム実況者。1985年生まれ。Webニュースサイト「ねとらぼ」のライター・編集者を経て、現在フリー。お酒をこよなく愛する人間だったが、現在は生涯禁酒の身。著書に『毎日酒を飲みながらゲーム実況してたら膵臓が爆発して何度も死にかけた話』。


※本記事のゲーム情報・割引率・価格・レビュー評価は「Steamトレンド(gametrend.jp)」の各ゲーム個別ページを参照しています(執筆時点)。レビュー文は要旨を抜粋・要約したものです。