2026年6月第2週(6/8〜6/14) Steam日本市場 週次トレンドレポート
今週の一言
セール常連の大型タイトルがHOT上位を占拠する一方、最新作枠は『めっちゃカメレオン』の爆発的伸長と『Forza Horizon 6』後の新作ラッシュで一気に顔ぶれが入れ替わった、変動の激しい一週間。
急上昇ピックアップ
めっちゃカメレオン(最新作#1・新登場)
6月10日の発売からわずか4日で110万本を突破した注目作。Steam最大同接も9万5,000人を記録するメガヒット進行中となっている(※)。お絵描きで隠れる独自ギミックと、ボイスチャット不要で気軽に遊べるパーティ感が刺さった形。ロンチセール(20%オフ)と新マップ「ペンギンホテル」追加も伸びを後押ししている。
※集計期間外だが、6/15に200万本突破が発表され、最大同接も13万2,154人を記録とさらに伸長している

Slay the Spire 2(準新作#1・先週#3→#1)
評価3.3と賛否が割れたままだが、隔週ベータで環境が動き続ける開発姿勢がコアなローグライクファンを離さない。HP1復活などマルチ仕様の新鮮さが話題のドライバーになっており、調整論争そのものがコミュニティの熱量に変換されている構造。
デイヴ・ザ・ダイバー(HOT#1・新登場)
半額1,200円という最安値セールに加え、新DLC「イン・ザ・ジャングル」や、同じ開発元によるスピンオフ新作『バンチョ・ザ・シェフ』発表などの話題性がフックとなった。セール×外部コンテクストによる典型的な伸び方と考えられる。
今週の注目タイトル
HOT上位にランクインした『Lies of P』(-50%)と『FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster』(-60%)は、どちらも6月9日のNintendo DirectでNintendo Switch 2版が発表されたばかり。外部での話題とセールタイミングがうまく噛み合った形となった。
さらにスクウェア・エニックスは6月12日から「スクエニ JUNE SALE Part 1」もスタートしており、HOT#5の『ファイナルファンタジータクティクス - イヴァリース クロニクルズ』もセール対象タイトル(-30%)。直近で発表された『ファイナルファンタジーVII リベレーション』や『ファイナルファンタジー レゾナンス』などの影響もあり、シリーズ横断的な注目の波及を受けた格好となっている。

準新作では『BIOHAZARD requiem』が#2に後退したものの評価4.7をキープ。レオン復活とグレースの魅力が牽引役で、追加コンテンツ「LEON MUST DIE FOREVER」も「神ゲーが更に上の段階となった」と高評価だ。新登場の『まじかる☆プリンセス』(#3)は「プリンセスメーカー的育成ゲーの現代リブート」として声優・コスパ・パパ目線の没入が三位一体で機能している。
最新作枠では、『ボイドリング・バウンド』(#6・評価4.6)が新登場。モンスター育成×『Risk of Rain 2』系TPSという融合が刺さっており、コンテンツ量不足は指摘されつつも操作感とビルドの自由度で評価を獲得した。

気になるトピック
『Lost Castle 2』が早期アクセスを卒業して正式リリース、同時接続2万人超を記録した。前作の評価を引きずっていた印象を払拭する立ち上がりで、『Slay the Spire 2』や『ボイドリング・バウンド』と合わせて「マルチ協力ローグライト」の流れが来ていることをあらためて感じさせる。タイトル個別の動きというより、ジャンル全体の地殻変動として見ておきたい。
『Everything is Crab: 生物進化ローグライト』は発売約1カ月で50万本突破、奇抜な進化システムが引き続き話題を維持しており、今週のランキング外でもインディー注目作としての存在感は健在だ。
来週の見どころ
200万本突破の『めっちゃカメレオン』が引き続きどこまで伸びるかが最大の見どころ。発売以降アップデートも高頻度で行われており、現状の不満点が解消されればさらに販売本数を伸ばす可能性は十分。
その他、セール面では『デイヴ・ザ・ダイバー』の最安値セールによる勢いがいつまで続くかにも注目。『Forza Horizon 6』は6月16日のアップデートや、一部で報告されているセーブデータ消失への対応などで評価がどう動くかも注視したい。