週次トレンドレポート 2026年5月第2週(5/4〜5/10)

今週の一言

GWの余韻を引きずる連休明け。『Far Far West』などの最新作が躍進する一方、GWセールをきっかけに『仁王3』や『ライザのアトリエ3 ~終わりの錬金術士と秘密の鍵~ DX』といったコーエーテクモ作品も再浮上しランキングを賑わせた。

急上昇ピックアップ

Far Far West(最新作/-10%)

GWのトレンドを席巻したのは、銃あり、魔法ありのカオスな西部開拓時代Coopシューター。最新作ランキング/HOTランキングの両方で首位に輝いており、まさに今が旬のタイトルと言える。プレイヤーの評価も4.7と非常に高く、ロンチセールの10%オフも相まって「高評価+セール」が綺麗に噛み合った結果と考えられる。

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仁王3(準新作/-20%)

2月6日発売の作品だが、GWセールの20%オフで一気に準新作2位へと大ジャンプ。評価は4.0と過去作品に比べてやや控えめだが、価格が動いた瞬間に順位が跳ねるあたり、買い控え層が分厚かったことを物語っている。

司書のお仕事:魔導図書館を片付けろ!(最新作/-15%)

図書館中に散らばった本を黙々と片付ける、チル系作業ゲームが初登場ランクイン。レビュー評価4.7という高スコアに加え、595円(15%オフ)というロンチセール価格も後押ししたと思われる。ゲームが進むと魔法で大量の本を一気に整理できるようになるが、魔法習得の前後で手触りが一気に変わるため、レビューでは「あえての魔法縛り」をおすすめする声も。

今週の注目タイトル

HOT首位の『Far Far West』、最新作トップの座を譲った『PRAGMATA』、そして引き続きHOT上位に残る『Slay the Spire 2』——の三本が今週の軸。特に『Slay the Spire 2』はレビュースコアこそ3.3と伸び悩んでいるものの、一部の低評価レビューについてValve公式がついに「荒らしによる人為的なもの」と判定(詳しくは後述)。スコアから除外する対応を取っており、数字だけ見て敬遠するには惜しい状況にある。

準新作では『ライザのアトリエ3 ~終わりの錬金術士と秘密の鍵~ DX』と『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~ DX』が、コーエーテクモのGWセールで同時浮上(どちらも25%オフ)。ただ、レビューを見ると新規ユーザーからは好評な一方、無印版を持っていたプレイヤーからは「セーブ引継ぎなし」「追加要素が薄い」といった部分への不満もみられ、いわゆる「完全版商法」への忌避感が顕在化した形にもなっている。

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同じく準新作では『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』も初セールの影響で7位に再浮上。前作『本所七不思議』のファンから「ハードルを上げて超えてきた」という安堵の声が中心で、ホラーよりも人情・あやかし路線の温度感が支持を集めている。

気になるトピック

今週最大の外部トピックは『Slay the Spire 2』を巡る一件。ゲームバランスへの不満が多く寄せられていた同作だが、一部の低評価レビューについて、Valve公式がついに「レビュー荒らし」であると認定(AUTOMATONの記事)。スコアから除外するという措置がとられており、今後のレビュースコアへの影響が注目される。

また並行して、特に大きな議論を読んでいた3層ボス「ドアメーカー」がアップデートで削除されるなど、引き続き大規模な調整も進行中だ。

新作面では、リズム格闘アクション『Dead as Disco』(早期アクセス)や、生物進化ローグライト『Everything is Crab』が4GamerやAUTOMATONで露出を拡大。チェーンソー少女が巨大な重機を破壊するMOTORSLICE』も注目枠として多くのメディアが紹介していた。いずれもまだ初動フェーズだが、来週のランキングに食い込めるかどうか期待される。

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来週の見どころ

セール起点で動いた『仁王3』や『ライザDX』などが、セール終了後にどこまで順位を維持できるかが観測ポイント。

最新作では『Far Far West』の連覇が続くか、それとも『PRAGMATA』や『Windrose』が巻き返すか。依然としてコミュニティを賑わせている『Slay the Spire 2』が、レビュー除外対応でスコアに動きがあるかどうかも見どころだ。