『Dinoblade』スピノサウルスが大剣を振るう、ロマン全開の恐竜ソウルライク
スピノサウルスが大剣を振るう、ロマン全開の恐竜ソウルライク
『Dinoblade』は、大災害によって姿を変えた太古の世界を舞台に、若きスピノサウルスとなって巨大な大剣を振るうアクションRPGだ。
立ちはだかるのは、牙や爪だけでなく、それぞれに凶悪な武器を携えた恐竜たち。迫り来る絶滅を阻止するため、乾いた渓谷や霧深い密林を進み、各地を支配する頂点捕食者「アルファ」と戦っていく。

遊びの核は「恐竜×剣戟」の一点突破
本作最大の特徴は、ソウルライクの緊張感ある立ち回りと、パリィを軸にした剣戟アクションを、武装した恐竜同士の戦いとして成立させていることだ。
戦闘では通常攻撃やコンボに加え、回避、ローリング、パリィを使い分ける。敵の攻撃を見極めて守勢から反撃へ転じる、タイミング重視の設計となっている。
戦闘で得たリソースを使って新たなスキルや能力を解放できるほか、道中では別の武器も発見できる。探索範囲は比較的コンパクトだが、その分、雑魚戦や中ボス、アルファとの一騎打ちがテンポよく続いていく。クリア後にはボスラッシュも用意されている。
レビューから見える温度感
ユーザーレビューでは、何よりも「恐竜が大剣を振るう」という唯一無二の発想が支持されている。発売直後のSteam評価も「非常に好評」となっており、奇抜な見た目だけでなく、パリィやボス戦を含むアクション部分にも好意的な意見が見られる。
一方で、インディー作品らしい粗さも残る。レビューでは、カメラワークや当たり判定、操作やUI、パフォーマンスなどへの不満も挙がっている。広大な世界を探索する本格的なソウルライクというより、ボス戦を中心とした比較的コンパクトなアクションゲームとして捉えた方が、実際の内容には近いだろう。

どんな人に向いているか
「恐竜が口にくわえた大剣で斬り合う」という絵面に一発で撃ち抜かれた人には、極めて分かりやすく刺さる作品だ。
パリィや回避を駆使するボス戦を楽しみたい人、長大な冒険よりも短い時間で濃密な剣戟アクションを味わいたい人とも相性がよい。
反対に、広大なマップの探索、複雑なビルド構築、豊富なサブクエストといった大作アクションRPG並みの作り込みを求める場合は、期待値を調整した方がよい。
荒削りな部分はある。それでも、武装した恐竜同士の戦いを、単なる一発ネタではなく一本のアクションRPGにまで仕上げた点に、『Dinoblade』最大の価値がある。